WHOOPは日本語対応なし|価格・買い方とGarmin併用
円建ての公式価格はなく、年199〜359ドル。アプリは6言語対応で日本語は入っていません。日本での買い方、二の腕装着、Garmin併用の判断材料まで。
ポイント
- アプリに日本語はありません — 対応は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語の6言語(2026年8月26日確認)。Google Playの説明文は日本語でも、アプリ内の表示は英語のままです。
- 円建ての公式価格が存在しません — 年199ドル(One)/239ドル(Peak)/359ドル(MG搭載のLife)のドル建てのみ。日本語メディアの換算例は約3万700円〜約5万5,300円(2025年11月時点)です。
- 走るときの心拍は二の腕のほうが正確です — 独立研究(WHOOP 4.0、28人)のトレッドミル測定で誤差は手首5.95%、上腕1.92%。ただし公式が装着位置の変更を案内しているのは筋トレなどで、ランニングは含みません。
- Garminを持っているかで答えが変わります — 日常のストレスまで見る指標はGarmin側にもあり、2026年7月には買い切り199.99ドルのCIRQAが出ました。WHOOPのPeakは3年で717ドルです。
WHOOPは画面もGPSも持たず、心拍と睡眠を24時間測り続けるバンドです。海外のアスリートが腕や二の腕に巻いているのを見て気になった人は多いはずですが、日本から検討すると、使い方の前に3つの壁が来ます——日本でいくらで手に入るのか、日本語で使えるのか、すでにGarminがあるのに足す意味はあるのか。
日本で買えるのか、いくらかかるのか
WHOOPはデバイス単体では売られていません。年額のメンバーシップにハードウェアが付いてくる形で、2025年5月に5.0とMGが発表されたときの価格が、2026年7月末時点でも据え置かれています。
| プラン | 年額 | 内容 |
|---|---|---|
| One | 199ドル | WHOOP 5.0と有線充電 |
| Peak | 239ドル | WHOOP 5.0とワイヤレス充電パック |
| Life | 359ドル | WHOOP MGとワイヤレス充電パック |
この表に円がないのは省略ではありません。円建ての公式価格そのものが存在しないためです。日本語メディアの換算例は約3万700円/約3万7,000円/約5万5,300円(2025年11月時点のレート)。国内の実売としては、Amazon.co.jpにWHOOP Oneの12か月分が44,092円で出ていた記録があります(2026年4月29日時点)。公式サイトの国別ストアに日本向け(/jp/)はなく、日本向けの出荷条件が日本語で案内されているわけでもないため、購入直前の販売ページ表示で判断することになります。
もうひとつ、所有の感覚が買い切りの時計とは違います。メンバーシップを止めるとデバイスは使えなくなり、それまでの記録も見られなくなります。なお「WHOOP 日本」で検索するとwhoop-japan.comが出てくることがありますが、これは韓流アーティストのイベントを企画する別会社で、このデバイスとは関係がありません。
アプリは日本語対応しているのか
していません。App Storeが公開しているWHOOPアプリの対応言語は、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語の6つです(2026年8月26日確認)。米国・日本・香港・台湾のどのストアで見ても同じで、日本語版の公式サイトもありません。毎日のスコアは数字と色で読めますが、その理由を説明する文章も設定画面も、すべて英語です。

実際に使っている日本のランナーも、そこは率直に書いています。あるトライアスロン選手のnote記事は、向いている人の条件として「英語にアレルギーがない人(日本語対応していないため)」を挙げていました。会員数は世界で300万人(2026年7月、58%が米国外)に達していますが、日本での存在感は評価件数にはっきり出ます。
| アプリ | 評価件数 | 日本語UI |
|---|---|---|
| WHOOP | 110 | なし |
| COROS | 220 | あり |
| Oura | 3,095 | あり |
| Garmin Connect | 8,148 | あり |
| Strava | 19,284 | あり |
件数はアプリ全体の累計で、機種の販売シェアそのものではありません。それでも日本語のレビュー本文が1件もない(残っているのは英語の2件だけ)という状態は、困ったときに日本語で相談できる相手がほぼいないことを意味します。
Garminを持っている人が足す意味はあるか
日本のユーザーが挙げる動機は、精度ではなく守備範囲です。先のトライアスロン選手は、GarminやTrainingPeaksは「運動による数字のみ」で、体や心へのストレスは日常生活からも受けるはずだ、と書いています。仕事や寝不足まで含めた24時間の消耗をひとつのスコアで見たい——これがWHOOPの入口です。
ただしその発想自体は、Garminにもあります。ボディバッテリーやトレーニングレディネスは、まさに日常のストレスと睡眠を織り込んだ指標です(トレーニングレディネスの見方)。本当の差は指標の有無ではなく、時計を24時間、寝るときも着けていられるかという装着の問題に近いところにあります。

WHOOPのRecoveryスコアは、HRV・安静時心拍・睡眠・呼吸数のちょうど4項目から作られ、67%以上が緑、34%以上が黄色という区切りです(会員平均は約58%)。血中酸素や皮膚温は別画面の扱いで、Recoveryには入りません。睡眠側では、基礎値に前日の負荷と睡眠負債を足した「必要睡眠時間」を毎日計算し直します。会員平均では一晩の睡眠は7時間11分で、WHOOPの計算では平均43分の睡眠負債を抱えています。この不足を可視化したい人には向いています(近い計算は睡眠とリカバリーの計算でも試せます)。睡眠そのものの整え方はランナーの睡眠ガイドが本編です。
併用の実務は2点です。WHOOPはBluetoothで心拍を外部機器に送れるので、Garminのウォッチやスマートトレーナー、Zwiftに心拍計として認識させられます(ANT+には非対応)。逆にWHOOPにはGPSがないため、距離とペースはGarmin側の担当です。心拍計として使うなら、心拍ゾーンの目安を先に把握しておくと判断が早くなります。
コストの前提も、2026年7月に変わりました。Peakを3年続けると、239ドルの3年分で717ドルになります(現在の価格での単純計算)。一方でGarminは2026年7月21日、画面なし・サブスクなしのCIRQAを199.99ドルで発表しました。バッテリーは10日(WHOOPは14日以上)、手首でも二の腕でも装着でき、トレーニングレディネス、ボディバッテリー、HRVステータス、睡眠ステージを含みます。「Garminを使っていて、日常のストレスまで見たい」という需要に、同じ会社の買い切り機が正面からぶつかってきた形です(価格はいずれも2026年8月26日時点)。
買う前に知っておきたい2つの実務
走るときは手首より二の腕
2025年の独立研究(Sensors誌、28人、同じ人に同型のWHOOP 4.0を3台同時装着、胸ベルトのPolar H10が基準)では、トレッドミル走行中の心拍の平均誤差は手首5.95%、前腕2.55%、上腕1.92%でした。上腕は専用の光学式心拍センサー(Polar Verity Sense、1.89%)とほぼ同じ水準で、同じ試験のGarminのランニングウォッチは4.29%です。冬のスポーツで心拍がずれることが多く二の腕に変えた、という日本のユーザーの記録とも一致します。

この測定はWHOOP 4.0世代のもので、2026年2月の心拍アルゴリズム更新より前に行われています。現行の5.0とMGを対象にした査読論文は、2026年8月時点で1本もありません。
ロング走の記録が消えることがある
日本のApp Storeに残る1つ星レビュー(英語)には、20km、40km、50kmのロング走のセッションが複数回失われ、アプリは「Saved」と表示した直後にクラッシュした、と書かれています。日本語のレビューが存在しないため頻度までは判断できませんが、大会前の大事な練習を記録として残したい人には現実的なリスクです。長い練習の直後にアプリを開いて同期を確認する、という手間が要ります。
記録が消えても、走った事実と負荷までは消えません。距離とペースはGarmin側に残るので、その週の負荷はトレーニング負荷の計算で、レース後に必要な休養日数は回復スケジュールで押さえられます。
参考文献
- (2025). Impact of Anatomical Placement on the Accuracy of Wearable Heart Rate Monitors During Rest and Various Exercise Intensities. Sensors.
- (2025). A performance validation of six commercial wrist-worn wearable sleep-tracking devices for sleep stage scoring compared to polysomnography. Sleep Advances.
- (2025). Validation of nocturnal resting heart rate and heart rate variability in consumer wearables. Physiological Reports.
- (2021). Wrist-Based Photoplethysmography Assessment of Heart Rate and Heart Rate Variability: Validation of WHOOP. Sensors.
- (2026). Disconnection Between Self-Reported Wellbeing and Heart Rate Variability from Wearables. Sensors.