ベルリンマラソンvsロンドンマラソン:記録か祭典か

ベルリンはフラットな記録の聖地、ロンドンは今や男子世界記録の舞台でチャリティ文化も世界最大。コース・抽選倍率・参加資格とツアー枠を徹底比較します。

クイック比較

項目 2026 ベルリンマラソン - 9月27日 2027 ロンドンマラソン - 4月25日
国/地域ドイツイングランド
開催月9月4月
平均気温12-18°C8-14°C
コースタイプFlatMostly Flat
標高差~30m~50m
参加者数50,00056,000
エントリー方法Lottery + TimeBallot + Charity
ワールドメジャーはいはい
BQコースはいはい
沿道応援ExcellentExceptional

詳細比較

コースプロファイル:2つのフラットメジャー、記録の街はどちら

どちらも速いコースですが、その評判の作られ方が違います。ベルリンの方がよりフラットで、ティーアガルテンとシャルロッテンブルクを抜ける高低差約30mのほぼ平坦なループは、長年この競技で最も有名な記録コースでした。2003年から2022年の間に男子世界記録が8回ベルリンで生まれ、2022年にはキプチョゲが2:01:09を出しています。しかしその時代は過去になりました。2026年4月、ロンドンでサウェが1:59:30を記録し、標準的なレース条件で初めて2時間を切った男子となり、現在の男子世界記録はベルリンではなくロンドンが持っています。ベルリンは今も「速さ」の聖地ですが、記録の看板は移りました。

ロンドンも速い(全体としてわずかに下り基調、高低差合計約50m)ですが、ペースの罠が2か所あります。序盤グリニッジ付近の混雑区間と、中間地点手前の石畳で観客が密集するタワーブリッジ——景色に見とれて時計を忘れがちです。実際のタイム差は1〜2分程度とわずかですが、ベルリンの広く途切れない路面の方がイーブンペースに乗せやすいです。エントリー前にペース計算機でスプリットを組み立てましょう。

抽選:ロンドンは世界一当たらないメジャー

2つが最も分かれるのがエントリーです。ロンドンの一般抽選は2025年に世界記録となる84万件超の応募を集め、2026年にさらに更新しました。現実的な当選率は5%を大きく下回ります。抽選以外にも、ロンドンには独自のGood For Age(GFA)基準(ボストン参加標準記録とは別物のタイム枠)、速いクラブランナー向けのチャンピオンシップ枠、そして世界最大級のチャリティ枠(通常2,000ポンド以上の募金)があります。ベルリンも抽選制ですが、参加標準記録(基準タイム)の枠がより広く実用的で、過去2年以内におよそサブ2:45(男子18-44歳)またはサブ3:00(女子18-44歳)を出していれば抽選を完全に飛ばせます。タイム目標のあるランナーにとって、ベルリンの方が入口をコントロールしやすいです。

雰囲気:PBの聖堂か、世界最大のチャリティ祭典か

ベルリンの沿道応援は温かく見識があり、最後のコーナーを曲がってブランデンブルク門が視界いっぱいに広がる瞬間は、ランニング界でも屈指の感動的なフィニッシュ写真になります。ただしベルリンは本質的に時計に捧げられた聖堂で、人々は速く走るために集まり、熱気はタイムに仕えます。ロンドンは別の生き物です。メジャー随一の「祭典」であり、この競技で最も騒がしいチャリティイベントです。数万人が仮装で、あるいは誰かを偲んで走り、パブの客が沿道に溢れ、カティサークからザ・マルまで歓声が途切れません。ロンドンは2026年、サバスティアン・サウェが約1:59:30をマークした男子世界記録の舞台にもなりました。メダルよりその一日が大切なら、ロンドンに軍配が上がります。

気候・時期・同じ年に両方走る

ロンドンは4月下旬開催(8〜14°C)で、涼しく曇りがちな理想に近いレース日和です。記録がここで生まれる理由の一つでもあります。ベルリンは9月下旬開催(12〜18°C、まれに20°C超)。涼しい年が速い年で、暖かい年は後半をじわじわ削られます。半年空くのはむしろ好都合で、春にロンドン、秋にベルリンと同じ年に2本走り、間にフルの回復とトレーニング期間を確保できます。良い状態の春ロンドンを、秋ベルリンのPB挑戦への土台にする使い方も可能です。本気でタイムを狙うなら涼しい方のレースを選び、服装ガイドで装備を事前に確認しましょう。

どんなランナーがどちらを選ぶべきか

PBやボストン参加標準記録を狙うランナー:ベルリン。最もフラットなプロフィール、最も使いやすい基準タイム枠、そして「速く走る」ことを軸に作られたコース文化がそろっています。目標はボストン予選計算機で先に確認を。体験重視のバケットリスト派・6スター収集派:ロンドン。抽選は過酷ですが、タワーブリッジ、チャリティの祭典、そして今や男子世界記録の舞台という象徴性で、より記憶に残る一日になります。初めて海外メジャーに挑む人:ベルリンの方が優しいデビューです。よりフラットで、運営がシンプル、沿道も落ち着いていて、自己ベストの現実的なチャンスもあります。まずは体系的なトレーニングプランで土台を作り、ロンドンは抽選が当たってからで十分です。

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よくある質問

ベルリンマラソンとロンドンマラソン、走るならどっちが速いタイムを出せる?

どちらもフラットで速いメジャーですが、ベルリンの方がわずかに速く、ペースも作りやすいです。高低差約30mのほぼ平坦な広い路面で、長年この競技の最高峰の記録コースでした(2003〜2022年に男子世界記録が8回誕生)。ロンドンも速く全体としてわずかに下り基調(約50m)ですが、序盤の混雑とタワーブリッジの人波でリズムが乱れます。実際の差は通常1〜2分。なお2026年4月以降、男子世界記録を持つのはベルリンではなくロンドンです(サウェ、1:59:30)。ペース計算機でスプリットを計画しましょう。

ロンドンマラソンとベルリンマラソン、エントリーが難しいのはどっち?

ロンドンが圧倒的に難しいです。ロンドンの一般抽選は2025年に世界記録の84万件超の応募を集め、2026年にさらに更新、現実的な当選率は5%を大きく下回ります。ベルリンも抽選制ですが、参加標準記録の枠(過去2年以内におよそ男子18-44歳でサブ2:45、女子18-44歳でサブ3:00)があり、タイムのあるランナーは抽選を完全に飛ばせます。タイムが十分速ければ、ベルリンの方が入口をコントロールしやすいです。

ベルリンマラソンとロンドンマラソン、世界記録を持っているのはどっち?

現在の男子世界記録を持つのはロンドンです。サウェが2026年ロンドンマラソンで1:59:30を記録し、標準的なレース条件で初めて2時間を切った男子となり、2位のケジェルチャも2時間を切りました。ベルリンは20年にわたり記録コースでした(2003〜2022年に男子世界記録が8回、キプチョゲの2:01:09を含む)が、現在の男子記録はロンドンのものです。どちらも依然としてトップクラスにフラットで速いコースです。

ロンドンマラソンの抽選に外れたら、ベルリンマラソンも含めてどんなエントリー方法がある?

主な代替ルートは3つです。Good For Age(GFA)はロンドン独自のタイム基準で、ボストン参加標準記録とは別物の年齢別保証枠です。チャリティ枠は通常2,000ポンド以上の募金を条件に保証エントリーが得られます。さらに、速いクラブランナー向けのチャンピオンシップ枠もあります。日本からは旅行会社のツアー枠(保証エントリー付き)も現実的な選択肢ですが、航空券・宿泊込みで費用は高めです。ベルリンは抽選に外れた人を主に参加標準記録の枠で受け止めます。

ボストン参加標準記録を狙うなら、ベルリンマラソンとロンドンマラソンどっちがいい?

ベルリンの方がボストン予選向きです。約30mのよりフラットなプロフィール、広い路面、成熟したペースグループ文化でイーブンペースが容易で、独自の基準タイム枠があるため速いランナーは抽選に賭けずに枠を確保できます。ロンドンでも毎年何千人もがBQを達成しますが、混雑する序盤とわずかな起伏で正確なペース維持は難しくなります。必要なバッファはボストン予選計算機で確認しましょう。

ベルリンマラソンとロンドンマラソンを同じ年に両方走ることはできる?

できますし、日程的にも自然です。ロンドンは4月下旬、ベルリンは9月下旬でおよそ5か月空くため、間にフルの回復と新しいトレーニング期間を確保できます。よくあるのは、春にロンドンを走り、立て直してから秋によりフラットなベルリンで自己ベストを狙う流れです。2本目の仕上がりがロンドンの残り脚に頼らず予定通りピークに来るよう、体系的なトレーニングプランを使いましょう。

ベルリンマラソンとロンドンマラソン、沿道の雰囲気が良いのはどっち?

良さの種類が違います。ベルリンはブランデンブルク門での感動的なフィニッシュに向かって盛り上がり、速いタイムを狙うランナーに報いますが、熱気は時計に集中します。ロンドンは「祭典」でありチャリティメジャーで、数万人が仮装や誰かのために走り、パブの客が沿道に溢れ、カティサークからタワーブリッジ、ザ・マルまで歓声の壁が続きます。ロンドンは2026年、サウェが約1:59:30を出した男子世界記録の舞台にもなりました。純粋な観戦の熱気ならロンドン、集中して走る記録の一日ならベルリンです。

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