ボストンマラソンvsロンドンマラソン:参加標準か抽選か

ボストンマラソンとロンドンマラソンを比較。参加標準記録のみのボストンと世界一難しい抽選のロンドン、ハートブレイクヒル、4月の日程重複と海外メジャーの選び方を解説。

クイック比較

項目 2027 ボストンマラソン - 4月19日 2027 ロンドンマラソン - 4月25日
国/地域アメリカイングランド
開催月4月4月
平均気温7-14°C8-14°C
コースタイプNet Downhill, HillyMostly Flat
標高差~170m net downhill~50m
参加者数30,00056,000
エントリー方法Time QualifyingBallot + Charity
ワールドメジャーはいはい
BQコースいいえはい
沿道応援LegendaryExceptional

詳細比較

コースが難しいのはどちらか

難易度で言えばボストンの方が明確に難しいです。ボストンはワールドマラソンメジャーズの中で最も高低差が大きいコース。ホプキントンからの一方向ルートは序盤に一気に下りますが、この下りが罠で、アドレナリンと重力で大腿四頭筋を削られたまま、20マイル付近のニュートンヒルズとハートブレイクヒルが脚に残量ゼロで襲ってきます。歩いてしまう市民ランナーも珍しくありません。ロンドンはその逆で、わずかに純下りのフラットな市内ループ。ベルリンやシカゴに次ぐ最速級のメジャーで、同じ実力なら多くのランナーがボストンより約3〜7分速くゴールします。自己ベスト狙いならロンドンの方が断然走りやすいコースです。コース別の計画はペース計算機で作りましょう。

ロンドンの記録はボストンの参加標準に使えるのか

この2大会が紛らわしいのは「資格」という言葉が両者で別の意味を持つからです。ロンドンは公認コースなので、そこで出したタイムはボストンの参加標準記録として有効です。ボストンが割り引く急な下りコースの分類には入りません。ただし、ロンドンに出場できるかどうかは、ほとんどの人にとってマラソンのタイムとは無関係。ロンドンのタイム枠(Good For Age)はタイムを見ますが、英国在住者限定(男女各約3,000枠、速い順)です。つまり、ロンドンのタイムでボストンの資格は取れても、ボストンのタイムでロンドンの枠は取れません。海外在住者にとってロンドンの現実的な入口は、慈善団体に数千ポンドの寄付を約束するチャリティ枠か、公認旅行社の直通パッケージです。日本のランナーがボストンの参加標準記録を国内レースで狙う場合は計測方式にも注意が必要で、ボストンはネットタイムも認める一方、国内の多くの大会はグロス(号砲)タイムが公式記録になるため、提出するタイムがどちらかを事前に確認しておきましょう。

ボストン参加標準の隠れたハードル

公表されている参加標準記録を切れば出られる、わけではありません。標準を満たす申込者が定員を超えるため、BAAはローリングのカットオフを適用し、各カテゴリで最も速い層だけが実際に登録できます。2026年大会のカットオフは公表標準より数分速く、この緩衝はこの十数年で年々厳しくなっています。公表標準は「終点」ではなく「突破すべき入口」と捉え、数分の余裕を持って切るのが現実的です。ロンドンの抽選にはこうした傾斜がなく、当たるか外れるかだけ。海外在住者の当選確率は構造的に英国在住者より低くなっています。ボストン挑戦時はレースタイム予測器で、標準ではなくカットオフを基準に計画しましょう。

4月の日程重複と気候の違い

両大会とも4月中〜下旬で、通常1週間ほどしか離れていません。これがダブル参加を勧めない理由で、2つ目のスタートが脚の回復より先に来てしまいます。両方エントリーしているなら、片方を本命レース、もう片方をペースを抑えたロング走と割り切るのが現実的です。気候も対照的で、ボストンのニューイングランドの春は不安定。氷点近くの冷雨から稀に25°C超の猛暑年まで振れ、一方向コースゆえ追い風・向かい風が一日を左右します。ロンドンは8〜14°Cの曇りが多い安定した英国の春で、イーブンペースに向いています。渡航面でも差があり、米国はESTA(事前にオンライン申請)でボストン入りでき、英国も短期観光なら手続きは比較的軽い一方、ボストンのスタート地点ホプキントンは郊外でシャトルバスの早朝集合があるため前泊と時差調整に数日みておくと安心です。両方とも服装ガイドでレイヤリングを準備してください。

どちらを選ぶべきか

自己ベスト狙いの人:ロンドン一択。フラットで速く、ペースグループが厚く、コースが寛容で、記録のために作られています。実力で資格を勝ち取りたい人:ボストン。近道も運任せもなく、メダルが「あなたはこのタイムを出した」と語ります。英国外の6スター収集者:ボストンは実力で、ロンドンは抽選かチャリティ枠で取ることになり、2つは別の入口です。ロンドンは数年がかりで抽選を出し続ける前提で計画を。海外メジャー初挑戦の人:ロンドンの方が優しいデビューです。身体的リスクが低く、観光性の高い市内コースで、参加標準記録がなくてもスタートラインに立てます。まずは体系的なトレーニングプランでエンジンを作り、タイムが本当に届く射程に入ってからボストンを狙いましょう。

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よくある質問

ボストンマラソンとロンドンマラソン、コースが難しいのはどっち?

ボストンの方が難しいです。ワールドマラソンメジャーズで最も高低差が大きく、序盤の急な下りで大腿四頭筋を削られたあと、20マイル付近のニュートンヒルズとハートブレイクヒルが脚に残量ゼロで来ます。ロンドンはわずかに純下りのフラットで最速級のメジャー。同じ実力なら多くの人がボストンより約3〜7分速くゴールします。ペース計算機で両コースを計画しましょう。

ロンドンマラソンのタイムはボストンマラソンの参加標準記録に使えますか?

使えます。ロンドンは公認コースで、ボストンが割り引く急な下りコースには分類されないため、ロンドンで出したタイムはボストンの参加標準記録として有効です。ただし「ロンドンに出場できるか」は別問題で、ロンドンの入口は抽選・チャリティ・英国在住者限定のGood For Age。ロンドンのタイムでボストンの資格は取れても、逆は取れません。

ボストンマラソンとロンドンマラソン、エントリー方法はどう違いますか?

正反対です。ボストンに一般抽選はなく、年代・性別ごとの公認参加標準記録で登録します。さらに申込者が定員を超えるため、各カテゴリで最も速い層だけが通るローリングのカットオフがあります。ロンドンは世界最大の抽選(2025年は約84万人が申込み)に加え、英国在住者限定のGood For Age、チャンピオンシップ、チャリティ枠。ボストンは速さを、ロンドンは主に抽選運を報います。

ロンドンマラソンはボストンマラソンのように参加標準記録が必要ですか?

いりません。ほとんどの人にとってロンドンは抽選かチャリティ枠で、タイム基準は不要です。タイムで入るGood For Age枠はありますが英国在住者限定(男女各約3,000枠、速い順)。誰にでも参加標準記録を求めるのはボストンの方です。タイムで確実に入りたいならロンドンではなくボストンが対象になります。

ボストンマラソンとロンドンマラソンは同じ春に両方走れますか?

可能ですが推奨しません。どちらも4月中〜下旬で通常1週間ほどしか離れておらず、2レースを本気で走る回復時間が足りません。現実的には片方を本命、もう片方をペースを抑えたロング走にします。どうしても両方走るなら、2つ目は目標ペースを大きく下げ、ペース計算機で安全なスプリットを設定しましょう。

ボストンマラソンとロンドンマラソン、4月の気候の違いは?

ボストンのニューイングランドの春は不安定で、7〜14°Cが目安ながら氷点近くの冷雨から稀に25°C超の猛暑年まで振れ、一方向コースゆえ追い風・向かい風が一日を左右します。ロンドンは8〜14°Cの曇りが多く安定し、イーブンペースに向いています。どちらも服装ガイドでレイヤリングを準備しましょう。

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